アナフィラキシーって
こんな病気

アナフィラキシーとは

昭和大学 医学部 小児科学講座 教授 今井 孝成 先生

アナフィラキシーは命にかかわることも

アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身にあらわれるアレルギー症状です。

きっかけは?

主にアレルギーの原因物質に触れる、食べる(飲む)、吸い込むことで引き起こされます。

どこにあらわれるの?

複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)や全身にあらわれます。

アナフィラキシーショックとは?

このアナフィラキシーによって、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。

血圧が低下・意識がない

日本におけるアナフィラキシーによる死亡者数

厚生労働省の人口動態統計の集計によると、日本におけるアナフィラキシーによる年間死亡者数は2019年に62名にのぼりました。

西暦(年)
年間死亡者数(人)
蜂毒関係
食物
薬物
血清
詳細不明
西暦(年) 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
年間死亡者数(人) 55 77 52 55 69 50 51 62
蜂毒関係 22 24 14 23 19 13 12 11
食物 2 2 0 0 2 4 0 1
薬物 22 37 25 23 29 24 10 10
血清 0 1 1 1 0 0 1 0
詳細不明 9 13 12 8 19 9 28 40

厚生労働省:2012~2019年 人口動態統計「死亡数、性・死因(死因基本分類)別」より作図