食物、蜂刺されによる急性アレルギーにそなえる

アナフィラキシーってなあに.jpアナフィラキシーってなあに?

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よくある質問アナフィラキシーQ&A

アナフィラキシーについてよくある質問にお答えします。

Q1アレルギーとアナフィラキシーは同じですか?開閉
A1

アレルギーとは、原因物質に対する過剰な免疫反応を指します。一方で、アナフィラキシーは、そのアレルギー反応によって皮膚や呼吸器、消化器など複数の臓器に急速に全身性の症状が出る状態を指します。さらに、アナフィラキシーの症状のうち、ショック状態(血圧低下や意識障害など生命の危機的な状態)に陥っている状況をアナフィラキシーショックといいます。

Q2日本では、アナフィラキシーで死亡する例はどれくらいあるのでしょうか?開閉
A2

厚生労働省の統計で、毎年40~70人の死亡例が報告されています。

アナフィラキシーの原因でもっとも多いのは食物ですが、死亡まで至る原因は、食物よりも薬物や蜂毒が多くなります。これは、薬物や蜂毒によるアナフィラキシーでは、重篤な症状があらわれるまでの時間が数分~15分と極めて短く、適切な対処が間に合わないことも要因のひとつとして考えられます。

Q3アナフィラキシーの原因には、どのようなものがありますか?開閉
A3

アナフィラキシーの原因でもっとも多いのは食物で、他に蜂毒や薬物、ラテックスなどが一般的に知られています。この他にも、輸血、クラゲによる刺傷(ししょう)、ダニやハムスターなどによる咬傷(こうしょう)が原因となった例も報告されています。

食物によるアナフィラキシーの原因は、全体では鶏卵、牛乳、小麦が多いですが、年齢別には、そば、ピーナッツ、果物、えびやかになどの甲殻類などさまざまな食物によってアナフィラキシーが引き起こされます。

Q4アナフィラキシーの原因(抗原)を推測する検査について教えてください。開閉
A4

アレルゲンの特定にもっとも重要なことはていねいな問診です。後述のとおり、血液や皮膚検査の結果は原因の推測に役に立つのであって、診断を確定するものではありません。

検査でよくおこなわれるのは、血液中にアレルギー反応に関与するIgE抗体があるかを調べる検査です。この検査では食物、ダニ、昆虫、植物などについて幅広く調べることができます。また、皮膚テスト(プリックテスト:皮膚にアレルゲンを少量たらし、針で小さな傷をつけて反応を見るテスト)がおこなわれることも多いです。

いずれにせよ、検査では、疑わしいアレルゲンが推定できるだけであり、それを特定するためには、必要に応じて食物除去試験や食物負荷試験がおこなわれます。

IgE抗体:免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質の一種。即時型アレルギー反応にかかわります。

Q5アナフィラキシーが起こるとどんな症状があらわれるのですか?開閉
A5

アナフィラキシーはもともと全身に複数の臓器症状があらわれる病態なので、その症状はさまざまです。この中でもっとも多くみられるのは、赤み、じんましんやかゆみなどの“皮膚の症状”です。次にくしゃみ、せき、ぜいぜい、息苦しさなどの“呼吸器系の症状”、他にも、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの“粘膜の症状”、腹痛や嘔吐などの“消化器症状”もみられます。

特に、のどの粘膜症状が強くなると、声がれ、のどが締め付けられる感じ、胸苦しさなど“窒息”の危険性が高まり、血圧低下など“循環器の症状”、つまり“ショック症状”に陥ると命を落としかねません。アナフィラキシーの症状は、とても危険な状態になりやすい病態といって過言ではありません。

Q6アナフィラキシーの治療はどのようにおこわなれるのでしょうか?開閉
A6

症状が多岐にわたるように、治療は症状によって異なります。ごく軽い皮膚粘膜症状の場合は、抗ヒスタミン薬、ごく軽い呼吸器症状の場合は気管支拡張薬が用いられます。

一方で、生命の維持を脅かしかねない重篤な症状、例えばショック症状(血圧低下、意識障害など)や強いのどの粘膜症状(声がれ、のどが締め付けられる感じ、胸苦しさなど)、強い呼吸器症状(ぜいぜい、ヒューヒュー、呼吸困難など)があらわれた場合には、速やかにアドレナリンを投与する必要があります。

アナフィラキシーの症状の進行は非常に早く、また医療機関にたどり着くまで時間がかかることから、適切なタイミングで医療従事者がアドレナリンを投与できないことがほとんどです。このため、アナフィラキシーのリスクの高い方は、普段からアドレナリン自己注射薬を携行し、主治医とアナフィラキシーへの対処法をしっかり相談しておきましょう。

Q7アドレナリン自己注射薬が欲しいのですが、薬局で購入できますか?開閉
A7

アドレナリン自己注射薬は、専門の医師の診断と処方箋が必要です。このため、ドラッグストアや薬局で処方箋がなければ購入することはできません。2011年9月より、健康保険が適用されるようになりました。

監修昭和大学 医学部 小児科学講座 講師 今井 孝成 先生

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