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厚生労働省の統計で、毎年50~70人の死亡例が報告されています。

アナフィラキシーの原因でもっとも多いのは食物ですが、
死亡まで至る原因は、食物よりも薬物や蜂毒が多くなります。
これは、薬物や蜂毒によるアナフィラキシーでは、
重篤な症状があらわれるまでの時間が数分~15分と極めて短く、
適切な対処が間に合わないことも要因のひとつとして考えられます。

アナフィラキシーとはへ

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食物アレルギーは特定の食べ物が原因でアレルギー反応が起こり、
じんましんや呼吸困難などのさまざまな症状が出ることをいいます。
このため、アレルギー反応を介さず、食物を食べることで何らかの
症状が出てくるものは、食物アレルギーと分けて考えます。
例えば、牛乳を飲んでおなかがゴロゴロしたり下痢をしたりする
乳糖不耐症※1や、食中毒、もともと食物中に含まれる
毒物(毒キノコやフグ毒など)による症状、もともと食物中に含まれる
化学物質(ヒスタミンなど)による症状も食物アレルギーではありません。

食べ物を食べて何らかの症状が出たからといって、自己判断で必要のない
食物除去※2をおこなうことなく、医師の正しい診断を受けましょう。

※1 乳糖不耐症:体質的に乳糖を消化できない症状
※2 食物除去:アレルギーの原因となる食べ物を食べないようにすること

食物アレルギーってなあに?へ

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乳児のアトピー性皮膚炎には食物が原因である例が多くみられ、
離乳食開始前に顔からはじまる湿疹が、スキンケアや
適切な外用薬治療によっても症状が改善せずに経過します。
しかし、こうした湿疹のすべてがアトピー性皮膚炎であったり、
食物が関係しているわけではなかったりするので、
その診断は専門の医師に相談しましょう。

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アレルゲンの特定にもっとも重要なことはていねいな問診です。
後述のとおり、血液や皮膚検査の結果は原因の推測に役に立つのであって、
診断を確定するものではありません。

検査でよくおこなわれるのは、血液中にアレルギー反応に
関与するIgE抗体があるかを調べる検査です。
この検査では食物、ダニ、昆虫、植物などについて
幅広く調べることができます。また、皮膚テスト(プリックテスト:皮膚に
アレルゲンを少量たらし、針で小さな傷をつけて反応を見るテスト)
がおこなわれることも多いです。

いずれにせよ、検査では、疑わしいアレルゲンが推定できるだけであり、
それを特定するためには、必要に応じて食物除去試験や
食物負荷試験がおこなわれます。

※IgE抗体:免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質の一種。即時型アレルギー反応にかかわります。

検査と治療法へ

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アレルギーとは、原因物質に対する過剰な免疫反応を指します。
一方で、アナフィラキシーは、そのアレルギー反応によって皮膚や呼吸器、
消化器など複数の臓器に急速に全身性の症状が出る状態を指します。
さらに、アナフィラキシーの症状のうち、
ショック状態(血圧低下や意識障害など生命の危機的な状態)に
陥っている状況をアナフィラキシーショックといいます。

アナフィラキシーとはへ

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幼児期後半以降(成人も含む)に発症した食物アレルギーは
治りにくいとされています。これに対して、乳児期や幼児期前半に発症した
場合は、年齢とともに比較的治りやすいと考えられています。
また、原因食物による治りやすさの違いもあり、鶏卵、牛乳、小麦、
大豆は、6歳までに約9割が食べられるようになります。これは、
成長する過程で消化吸収機能が発達することがひとつの要因と
考えられています。

治る可能性をより高めるためにも、早めに専門の医師に相談して
適切な指導を受けることが大切です。

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食物アレルギーの原因は食品の「タンパク質」成分です。
このタンパク質は一般的に、胃液や腸液などの消化液に消化されにくく、
加熱してもかんたんには壊れない構造をしています。
このため、原因食物を調理したり発酵させたりすれば食べられやすくなると
考えることは基本的にはできません。正しい知識を持って対策しましょう。

しかし、一部の食物には、加熱や発酵によってタンパク質の構造が変化し、
食べられやすくなるものがあります。そのなかで代表的なものは
鶏卵であり、卵白タンパクのオボアルブミンは加熱でかんたんに
変性するため、鶏卵アレルギーの患者さんの中には、生卵や半熟卵は
食べられなくても、加熱卵は食べられるという例を経験される方が
いらっしゃいます。
また、大豆アレルギーでも、しょうゆやみそなどの調味料は
食べられるという例も少なくありません。

代表的な食物アレルゲンへ

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アナフィラキシーの原因でもっとも多いのは食物で、他に蜂毒や薬物、
ラテックスなどが一般的に知られています。
この他にも、輸血、クラゲによる刺傷(ししょう)、ダニやハムスター
などによる咬傷(こうしょう)が原因となった例も報告されています。

食物によるアナフィラキシーの原因は、全体では鶏卵、牛乳、小麦が
多いですが、年齢別には、そば、ピーナッツ、果物、えびやかになどの
甲殻類などさまざまな食物によってアナフィラキシーが引き起こされます。

アナフィラキシーの原因へ

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アナフィラキシーはもともと全身に複数の臓器症状があらわれる
病態なので、その症状はさまざまです。この中でもっとも多くみられる
のは、赤み、じんましんやかゆみなどの“皮膚の症状”です。次にくしゃみ、
せき、ぜいぜい、息苦しさなどの“呼吸器系の症状”、他にも、目のかゆみや
むくみ、くちびるの腫れなどの“粘膜の症状”、腹痛や嘔吐などの
“消化器症状”もみられます。

特に、のどの粘膜症状が強くなると、声がれ、のどが締め付けられる感じ、
胸苦しさなど“窒息”の危険性が高まり、血圧低下など“循環器の症状”、
つまり“ショック症状”に陥ると命を落としかねません。アナフィラキシーの
症状は、とても危険な状態になりやすい病態といって過言ではありません。

アナフィラキシーの症状へ

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すべての蜂が刺すわけではなく、また、どの蜂にアレルギーが出るかも
個人差があります。一般に、アナフィラキシーを引き起こす蜂として、
スズメバチとアシナガバチがあげられます。
これらは攻撃性が強く、注意が必要です。またミツバチは、攻撃性は低い
ものの直接接触すると刺されることもあり、アナフィラキシーを起こす
ことがあります。

蜂毒アレルギーってなあに?へ

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