アナフィラキシーにそなえる
十分に注意していても不意に襲ってくる食物アレルギーについて、
緊急時に備えて、東京都アレルギー疾患対策検討委員会の監修で
マニュアルが作成されています。アナフィラキシーが起こった場合の対処の流れを具体的にイメージできるようにしておきましょう。
監修
昭和医科大学 医学部 小児科学講座
教授 今井 孝成 先生
アナフィラキシーについて学び、日頃から対策していたとしても、思わぬ時にアナフィラキシーが起こることがあります。
適切なタイミングで医療従事者による治療を受けられるのが理想的ですが、現実にはその通りにはならないことがあります。アナフィラキシー症状の進行は非常に早く、また医療機関にたどり着くまで時間がかかります。アナフィラキシーの症状の
程度に応じて、処方を受けている自己投与可能なアドレナリン製剤や内服薬などを用いて対処しましょう。特に下記の「自己投与可能なアドレナリン製剤を使用すべき症状」が一つでも該当する場合には「自己投与可能なアドレナリン製剤」をすぐに使用しましょう。
*アナフィラキシーへの保険適用なし
「アナフィラキシーガイドライン2022」, P.22-23, 2022
| 消化器の症状 |
|
|---|---|
| 呼吸器の症状 |
|
| 全身の症状 |
|
一般社団法人日本小児アレルギー学会
アナフィラキシー対応ワーキンググループ.
一般向け自己投与可能なアドレナリン製剤の適応
(日本小児アレルギー学会).2013年.
https://www.jspaci.jp/gcontents/epipen/
(2025年7月11日参照)より一部改変
※アナフィラキシーの救命の場に居合わせた学校職員、保育所職員、救急救命士等が、自ら注射できない状況にある患者本人に代わって患者が携帯する自己投与可能なアドレナリン製剤を注射することも可能です。
参考資料:
十分に注意していても不意に襲ってくるのが食物アレルギー症状です。こうした緊急時に備えて、東京都アレルギー疾患対策検討委員会が監修したマニュアルが作成されています。本マニュアルを参考に、アナフィラキシーが起こった場合の対処の流れを具体的にイメージできるようにしておきましょう。
※リンク先のサイトはヴィアトリス製薬が所有・管理するものではなく、ヴィアトリス製薬はこれらのサイトの内容やサービスについて一切責任を負いません。
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Simons, F. E. R. et al.: J Allergy Clin Immunol
127(3): 587-593, 2011より作図
東京都アレルギー疾患対策検討委員会 監修:
食物アレルギー緊急時対応マニュアル
平成30年3月改訂版より作図
https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri20.pdf
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患者さんの治療に関しては、個々の特性を考慮し医師等のヘルスケアプロバイダーと相談の上決定すべきものです。