原因別アナフィラキシー
|食物アレルギー
|代表的な食物アレルゲン
監修
昭和医科大学 医学部 小児科学講座
教授 今井 孝成 先生
そばは麺として主食される他、そば粉を使った多くの食品があり、日本人には馴染み深い食品です。
そばアレルギーの多くは幼児期に発症し、アナフィラキシーなどの重篤な症状を引き起こすことが多い1)ことが古くから知られています。
一方で、
食物アレルギー患者全体からみると、その割合は少なく、1.1%2)にとどまっています。
診断が確定したら、そばを除去します。そばのタンパク質は水に溶けるので、うどんとそばを同じ釜でゆでると、ゆでたお湯を介してうどんにそばが混入※する可能性があり、重篤なそばアレルギーであると発症する場合があります。また、飛散したそば粉末を吸い込むことでアレルギー症状が出る場合もあります。重篤なそばアレルギー患者さんはそばを提供している
飲食店を避ける4)など、外食時に注意が必要です。
※他の食材と同じ調理器具を使う、あるいは、工場の製造ラインが共通であることでアレルゲン食材が混入することがあります。これをコンタミネーションといいます。
そばは特定原材料であり、表示義務があるため、容器包装された加工食品では原材料表示で確認することができます。
麺だけでなく、ガレットやそばぼうろ、まんじゅうなどの菓子類、調味料等にそば粉が含まれていることがあるため、原材料表示を必ず確認しましょう。
参考文献
本サイトに掲載された健康情報は啓発を目的としたものであり医師等のヘルスケアプロバイダーに対する相談に取って代わるものではありません。
患者さんの治療に関しては、個々の特性を考慮し医師等のヘルスケアプロバイダーと相談の上決定すべきものです。